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アルバイト学生にも有給はある?条件と取得方法を解説!

この記事を読むとわかること

  • 学生アルバイトでも有給取得の権利がある理由
  • 有給を取得するために必要な3つの条件
  • 申請時の注意点やトラブル回避のポイント

アルバイト学生が有給休暇を取得できる条件とは?

学生アルバイトであっても、正社員と同様に労働基準法に基づいた権利が存在します。

そのひとつが「年次有給休暇」です。

ただし、誰でもすぐに取得できるわけではなく、いくつかの条件を満たす必要があります。

6ヶ月以上の継続勤務が必要

まず、有給休暇を取得するためには「6ヶ月以上継続して勤務している」ことが基本条件です。

これは短期のバイトではなく、ある程度長く働いている人が対象という意味です。

例えば、大学1年生の4月から始めたアルバイトなら、10月以降に有給休暇が発生する可能性があります。

週1日以上または年間48日以上の勤務があること

さらに、有給休暇の対象となるには「週1日以上」または「年間48日以上」働いていることが条件です。

この条件により、たとえ勤務日数が少なくても、定期的にシフトに入っていれば有給の対象になり得ます。

つまり、テスト期間以外は毎週1回以上働いている学生アルバイトも、しっかり対象になるということです。

出勤率80%以上が求められる

最後の条件が「出勤率80%以上」です。

これは、シフトに入る予定だった日数に対して、どれくらい実際に出勤したかを表すものです。

急な欠勤や長期欠席が続いた場合、有給が付与されない可能性があるので注意が必要です。

有給休暇の日数はどう決まる?

学生アルバイトにも付与される有給休暇ですが、その日数には一定のルールがあります。

特に勤務年数や出勤日数に応じて付与日数が異なるため、自分のケースをよく把握しておくことが大切です。

ここでは、最初に何日もらえるのか、その後どう増えていくのかを詳しく説明します。

最初は1日、以降は年ごとに増える

アルバイト学生が有給を初めて取得できるのは、雇用開始から6ヶ月経過したタイミングです。

この時点で、週1回勤務や年間48日〜72日勤務の学生には「1日分」の有給が付与されます。

その後は毎年、有給休暇が少しずつ増えていきます。

  • 1年後:2日
  • 2年後:2日
  • 3年後:2日
  • 4年後:3日

このように、継続して働けば働くほど、有給休暇は増えていく仕組みになっています。

年間の出勤日数に応じて付与日数が異なる

有給休暇の付与日数は、単に勤続年数だけで決まるわけではありません。

実際に働いている日数、すなわち年間の所定労働日数に応じても、付与日数は変わります。

例えば、週3〜4日働いている場合は、最初から3〜5日の有給がもらえることもあります。

これは厚生労働省のガイドラインにも明記されており、アルバイトだから一律で少ないというわけではない点に注意が必要です。

アルバイト学生が有給を取るための手続き

有給休暇の取得には、決められた条件を満たすだけでなく、正しい手続きも必要です。

申請方法やタイミングを知っておくことで、トラブルなくスムーズに取得できます。

ここでは、学生アルバイトが実際に有給を使う際に知っておきたい申請の流れやポイントを紹介します。

申請は早めに行おう

有給休暇を取得する際に最も大切なのは、「早めの申請」です。

法律上、使用者(雇用主)は有給の取得を拒否することはできませんが、業務に支障が出る場合には時季変更権を行使することができます。

そのため、繁忙期やシフトの穴埋めが難しい時期を避けて、余裕を持って相談することが望ましいです。

シフト提出前の相談がスムーズ

アルバイトの現場では、事前にシフトを提出して働く日を決めるのが一般的です。

そのため、有給を取りたい日はシフトを出す前に伝えるのが最もスムーズな方法です。

「この日は有給を使いたいです」と事前に言っておけば、勤務調整もスムーズになり、職場との関係も良好に保てます。

言いにくいと感じる場合は、LINEやメールなど、書面に残る形で伝えると安心です。

学生アルバイトの有給取得でよくある疑問

学生アルバイトとして働く中で、「本当に自分に有給なんてあるの?」と不安に思う人は少なくありません。

実際に制度はあっても、使い方や職場での対応がわからず戸惑うケースも多く見られます。

ここでは、学生アルバイトからよく寄せられる有給取得に関する疑問を取り上げて解説します。

「有給なんて使っていいの?」という不安

学生でも有給を使うことは法律で認められた正当な権利です。

ですが、「忙しそうだし…」「他の人に迷惑かけたくない…」と遠慮してしまう人も少なくありません。

しかし有給は、働いた対価として発生する正当な休暇です。気兼ねなく使って良いものなのです。

「学生だから」「バイトだから」と気後れする必要は一切ありません。

雇用主が有給を拒否した場合の対処法

法律上、条件を満たしている従業員には有給休暇を与えなければならないと定められています(労働基準法第39条)。

それでも中には「うちはバイトに有給ないよ」といった不適切な対応をされるケースもあるかもしれません。

その場合は、まず冷静に法的な根拠を伝えた上で、有給取得の意思を再度示しましょう。

改善されない場合は、労働基準監督署に相談するという選択肢もあります。

学生であっても、自分の権利をしっかり主張して守ることが大切です。

アルバイト 学生 有給|学生でも知っておきたい有給休暇の基本まとめ

学生アルバイトでも、法律により有給休暇を取得する権利がしっかりと認められています。

「長く働いたのに有給がもらえない」は、もはや通用しない時代です。

有給休暇は、きちんとルールを知り、正しく申請することで、トラブルなく取得することができます。

学業やプライベートとの両立のためにも、賢く制度を活用していきましょう。

この記事をきっかけに、「バイトに有給なんてあるの?」という疑問が、「有給は正当な権利!」という自信に変われば幸いです。

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