アルバイトの時給計算方法を解説！正確な給与を知る方法とは？

アルバイトの基本的な時給計算方法

アルバイトの給与は、基本的に「時給 × 勤務時間」で計算されます。

しかし、これに加えて深夜手当や残業代、交通費の支給なども考慮する必要があります。

ここでは、アルバイトの基本的な時給計算方法と、正しく給与を算出するためのポイントを解説します。

時給×勤務時間で計算する基本式

アルバイトの給料計算の基本は、以下の計算式を使います。

時給 × 勤務時間 ＝ 給与

例えば、時給1,200円で1日5時間、月に15日働いた場合の給与は以下の通りです。

1,200円 × 5時間 × 15日 = 90,000円

このように、基本的な給与計算はシンプルですが、実際の給与明細には深夜手当や残業手当、税金などの控除額が含まれるため、最終的な手取り額は異なります。

月給の計算方法と注意点

アルバイトでも、月給制で給与が支払われるケースがあります。

この場合、以下の式で時給換算が可能です。

月給 ÷ 月の総勤務時間 ＝ 時給換算額

例えば、月給120,000円で、月の勤務時間が100時間だった場合、時給換算すると次のようになります。

120,000円 ÷ 100時間 ＝ 1,200円

また、月給制の場合でも、労働時間が固定されていない場合は、働いた時間によって月給が変動する可能性があります。

給与明細をしっかり確認し、支払額が適切かどうかチェックしましょう。

深夜・残業手当の計算方法

アルバイトでも、22時以降の勤務や残業をした場合、通常の時給に加えて割増賃金が発生します。

深夜手当や残業手当の計算方法を知っておくことで、正しい給与を把握できるようになります。

ここでは、それぞれの割増率と計算方法を詳しく解説します。

深夜労働（22時以降）の割増率

労働基準法では、22時から翌5時までの勤務には「深夜割増賃金」が適用されます。

割増率は通常の時給の25％増です。

例えば、時給1,200円のアルバイトが22時以降も働く場合、深夜手当が加算された時給は以下のようになります。

1,200円 × 1.25 ＝ 1,500円

このため、22時以降の勤務時間は、通常よりも高い時給で計算されることを覚えておきましょう。

残業手当の計算方法

残業手当は、法定労働時間（1日8時間または週40時間）を超えて働いた場合に適用されます。

割増率は通常の時給の25％増です。

例えば、時給1,200円のアルバイトが1日9時間働いた場合、1時間分は残業となり、残業手当が加算された時給は以下のようになります。

1,200円 × 1.25 ＝ 1,500円

また、「深夜残業」に該当する場合（22時以降かつ8時間超過の勤務）には、50％増（通常時給の1.5倍）になります。

例：時給1,200円で22時以降の残業がある場合

1,200円 × 1.5 ＝ 1,800円

このように、深夜労働や残業の計算を正しく理解しておくことで、適切な給与を確認することができます。

交通費や控除額を含めた給与の確認

アルバイトの給与は、時給や勤務時間だけでなく、交通費の支給や税金・社会保険料の控除も関係してきます。

実際に手元に入る金額を正しく把握するためには、これらの計算方法を理解しておくことが重要です。

ここでは、交通費の計算方法と、給与から差し引かれる控除額について詳しく解説します。

交通費の計算方法と支給条件

アルバイトの交通費は、企業や店舗によって支給の有無や計算方法が異なります。

一般的に、以下の3つのパターンがあります。

• 全額支給（交通費が実費で全額支給される）
• 上限付き支給（1日・月ごとに支給上限が決められている）
• 交通費なし（交通費が支給されない）

例えば、「1日上限500円、月上限10,000円」の場合、以下のような計算になります。

往復の交通費が600円 → 1日500円まで支給（100円は自己負担）

1ヶ月の交通費が12,000円 → 10,000円まで支給（2,000円は自己負担）

また、交通費が支給される場合、「非課税限度額（1ヶ月15万円）」が決まっています。

これを超える交通費は、課税対象となるため、給与明細の交通費欄をしっかりチェックしましょう。

社会保険料や税金の控除額の確認

アルバイトの給与からは、所得税・住民税・社会保険料などが控除される場合があります。

主な控除項目は以下の通りです。

控除項目	適用条件	計算方法
所得税	月88,000円以上の給与	「源泉徴収税額表」に基づき計算
住民税	前年の所得が一定額以上	自治体ごとに異なる
社会保険料	週20時間以上勤務＆月収88,000円以上	健康保険・厚生年金の計算基準に基づく

例えば、月の給与が100,000円の場合、以下のような控除が発生することがあります。

所得税（約5%）：5,000円

住民税（約10%）：10,000円（前年の収入により変動）

これらの控除を差し引いた金額が、実際の「手取り額」となります。

給与明細をしっかり確認し、控除額が正しく計算されているかチェックしましょう。

時給計算を簡単にするツールとアプリ

アルバイトの給与を手計算するのは面倒ですよね。

特に、深夜手当や残業代が加わると、計算ミスが起こる可能性もあります。

そんなときに便利なのが、時給計算ができるツールやアプリです。

ここでは、無料で使える計算アプリや、エクセルを活用した時給計算方法を紹介します。

無料で使える時給計算アプリの紹介

スマホで簡単に給与を計算できるアプリを活用すると、手軽に正確な給与を把握できます。

以下のようなアプリがおすすめです。

• シフトボード（無料・iOS/Android対応）

  シフト管理と時給計算ができる人気アプリ。勤務時間を入力するだけで自動計算。

• 給与計算アプリ（無料・iOS/Android対応）

  時給だけでなく、深夜手当や残業代も自動計算。交通費の入力も可能。

• 無料のWebツール（Google検索で「時給計算ツール」）

  アプリのインストール不要で、ブラウザ上で簡単に計算できる。

これらのアプリを活用すれば、手間をかけずに正確な給与を確認できます。

エクセルで時給計算をする方法

エクセルを使えば、より細かい給与計算が可能です。

例えば、以下のような数式を使うと、自動で給与計算ができます。

基本の時給計算式

= 時給 × 勤務時間

例：時給1,200円、勤務時間5時間の場合

= 1200 × 5

さらに、深夜手当や残業代を考慮した計算も可能です。

深夜手当・残業手当込みの計算式

= (通常勤務時間 × 時給) + (深夜勤務時間 × 時給 × 1.25) + (残業時間 × 時給 × 1.25)

例えば、1,200円の時給で、通常勤務5時間、深夜勤務2時間、残業1時間の場合：

= (5 × 1200) + (2 × 1200 × 1.25) + (1 × 1200 × 1.25)

エクセルの「SUM関数」や「IF関数」を組み合わせると、さらに自動化できます。

アプリやエクセルを使えば、給与の計算がグッと楽になります。

【まとめ】アルバイトの時給計算を正しく行うコツ

アルバイトの時給計算は、一見シンプルに思えますが、深夜手当や残業代、交通費、税金の控除などを考慮すると、意外と複雑になります。

正しい給与を把握するためには、基本的な計算方法を理解し、必要に応じてアプリやエクセルを活用することが重要です。

最後に、時給計算を正確に行うためのポイントをまとめます。

時給計算を正しく行うためのポイント

• 基本計算式：「時給 × 勤務時間」で給与を算出する。
• 深夜手当・残業手当：
  • 深夜手当（22時以降）：時給の1.25倍
  • 残業手当（8時間超過）：時給の1.25倍
  • 深夜残業（22時以降かつ8時間超）：時給の1.5倍
• 交通費の支給条件を確認：全額支給・上限付き支給・なしの3パターン。
• 控除額をチェック：所得税・住民税・社会保険料が差し引かれる可能性あり。
• 時給計算アプリやエクセルを活用し、ミスを防ぐ。

給与明細を確認する習慣をつけよう

給与明細には、時給や労働時間、各種手当・控除額が細かく記載されています。

毎月しっかりチェックし、計算ミスや誤った控除がないかを確認しましょう。

間違いを見つけた場合は、すぐに雇用主や経理担当者に相談することが大切です。

アルバイトの時給計算を正しく行うことで、働いた分の給与をしっかり受け取ることができます。

ぜひ、この記事の内容を参考にして、正確な給与を把握し、安心して働きましょう！