この記事を読むとわかること
- 高校生向けアルバイト履歴書の基本ルール
- 志望動機や自己PRの書き方とポイント
- 履歴書提出時のマナーと注意点
高校生のアルバイト履歴書の基本ルール
高校生が初めてアルバイトの履歴書を書く際には、基本的なルールを押さえることが大切です。
履歴書は採用担当者に自分を知ってもらう重要な書類なので、丁寧に書き、誤りがないようにしましょう。
ここでは、履歴書を書く際の注意点や、手書き・パソコン作成の違い、写真の貼り方について解説します。
履歴書を書く際に気をつけるポイント
履歴書を作成する際には、以下の基本ルールを守ることが重要です。
- 黒のボールペンを使用する(消せるペンはNG)
- 修正液や修正テープは使わず、間違えたら書き直す
- 日付は面接日または郵送・提出する日を記入する
- 住所は都道府県名から書き、略さず正式名称で記載する
- 該当しない項目は空欄にせず、「なし」と書く
- 誇張や事実と異なる内容を書かない
- 全体を統一した形式(和暦・西暦、字体など)で記載する
特に「修正液の使用はNG」という点は見落としがちですが、正式な書類としてのマナーを守るために、間違えた場合は新しい履歴書を書き直しましょう。
手書きとパソコン作成のどちらが良い?
高校生のアルバイト履歴書は、手書きでもパソコン作成でもOKな場合がほとんどです。
しかし、応募先によっては手書きを好むところもあるため、迷ったら事前に確認すると良いでしょう。
- 手書きのメリット:丁寧に書くことで熱意が伝わりやすい。
- パソコン作成のメリット:ミスを防ぎやすく、見やすい履歴書を作成できる。
手書きの場合は文字の読みやすさを意識し、丁寧な字で書くことを心がけましょう。
また、パソコン作成の場合は、フォントサイズは10.5pt〜12pt程度が適切で、明朝体やゴシック体などの読みやすいフォントを選びましょう。
写真の選び方と貼り方
履歴書に貼る写真は、清潔感があり、3カ月以内に撮影したものを使用します。
高校生の場合は、制服で撮影するのが一般的ですが、私服でも問題ありません。
- サイズは縦4cm×横3cmの証明写真を使用する
- 帽子やサングラスはNG、髪型は整え、顔がはっきり見えるようにする
- 背景は無地(白・青・グレーなど)で撮影する
- スマホアプリで撮影した写真はコンビニのマルチコピー機などで印刷すると便利
- 履歴書にはのり付けし、四隅が剥がれないようにする(ホチキス留めはNG)
履歴書の写真は第一印象に影響を与えるため、適切なものを選びましょう。
また、証明写真機を利用する場合は、「履歴書用」設定を選ぶと、適切なサイズ・明るさで撮影できます。
高校生向け履歴書の各項目の書き方
高校生がアルバイトの履歴書を書く際は、各項目を正しく記入することが大切です。
特に個人情報や学歴、志望動機、自己PRの書き方を工夫すると、採用担当者に良い印象を与えることができます。
ここでは、それぞれの項目の具体的な書き方とポイントを解説します。
個人情報の記入ルール
履歴書の個人情報欄には、氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなどを記入します。
基本的なルールとして、以下の点に注意しましょう。
- 氏名:「ふりがな」とあればひらがな、「フリガナ」とあればカタカナで記入する。
- 生年月日:履歴書を書く日を基準に年齢を記入する。
- 住所:都道府県名から書き、番地は省略せず正式な表記にする。
- 電話番号:自分がすぐに連絡を取れる番号を記入する。
- メールアドレス:学校用ではなく、ビジネス用に適したシンプルなアドレスを使用する。
誤った情報を記入すると、採用担当者が連絡を取れなくなる可能性があるため、正確に記入しましょう。
学歴・職歴欄の書き方
学歴・職歴欄には、現在の学歴と、過去のアルバイト経験を記載します。
高校生の場合、職歴がないことが一般的なので、学歴のみ記入すれば問題ありません。
- 学歴:中学校卒業から書き始め、高校名は正式名称で記入する(例:「〇〇県立〇〇高等学校 入学」)。
- 職歴:アルバイト経験がない場合は「職歴なし」と記入し、その下に「以上」と書く。
- 職歴がある場合:勤務先名・業務内容・在籍期間を簡潔に記入する。
例:
〇〇市立〇〇中学校 卒業
〇〇県立〇〇高等学校 在学中
(職歴なし)
以上
志望動機の書き方のコツ
志望動機は、なぜこのアルバイトをしたいのかを明確に伝えることが重要です。
高校生の場合、「経験を積みたい」「学費を稼ぎたい」などの理由が多いですが、具体的に記述すると印象が良くなります。
- なぜこの仕事を選んだのか(例:接客に興味がある、将来のために経験を積みたい)
- 自分の強みを活かせる理由(例:明るい性格を活かして接客を頑張りたい)
- どのように貢献できるか(例:積極的に学び、早く仕事を覚えます)
例文:
私は、人と接することが好きで、接客業に興味を持っています。
特に貴店は地元で評判が良く、働くことで接客スキルを学びたいと考えています。
また、責任感を持って仕事に取り組み、少しでもお店の役に立てるよう努力したいです。
自己PRの書き方と例文
自己PRでは、自分の長所や特技を伝え、仕事に活かせることをアピールしましょう。
高校生の場合、学校生活や部活動の経験を活かして書くのがおすすめです。
- 自分の強み:(例:協調性、責任感、コミュニケーション能力)
- 強みが活かされた経験:(例:部活動での経験、文化祭の実行委員など)
- 仕事でどのように活かせるか:(例:接客の場面で積極的に声をかけられる)
例文:
私は、部活動でチームワークを大切にしながら活動してきました。
その経験から、協調性を持って周囲と協力する力を身につけました。
また、文化祭では実行委員として責任を持って準備を進め、計画的に行動する力も養いました。
これらの経験を活かして、職場でも周囲と協力しながら、責任感を持って働きたいと考えています。
自己PRは、仕事に対する意欲や人柄を伝える大切な部分なので、自分の経験を踏まえて書きましょう。
履歴書の提出時の注意点
履歴書の提出方法にもマナーがあり、適切な方法で提出することで好印象を与えることができます。
封筒の書き方や、手渡し・郵送の際のポイントを押さえ、失礼のないようにしましょう。
ここでは、履歴書の提出に関する重要なマナーを詳しく解説します。
封筒の書き方とマナー
履歴書を提出する際は、封筒に入れて提出するのがマナーです。
コンビニや文具店で販売されているA4またはB5サイズの白い封筒を使用すると良いでしょう。
- 封筒の表面:中央に「履歴書在中」と赤字で記載し、応募先の会社名・担当者名を正式名称で記入する。
- 封筒の裏面:左下に自分の氏名・住所を記入する。
- のり付け:郵送する場合はしっかり封をして、裏面の封じ目部分に「〆」を書く。
- クリアファイル:履歴書が折れたり汚れたりしないよう、クリアファイルに入れて封筒に入れる。
封筒の記入例:
(表面)
〇〇株式会社
人事採用担当者 様
履歴書在中(赤字で記入)(裏面)
〒123-4567
東京都〇〇区〇〇町1-2-3
〇〇 高校
〇〇 太郎
履歴書を手渡し・郵送する際のポイント
手渡しの場合
履歴書を手渡しする際は、清潔感のある服装を心がけ、丁寧な態度で渡しましょう。
- 封筒に入れた状態で渡す。
- 封は閉じずに持参し、必要があれば面接官の前で封を開ける。
- 「本日、お時間をいただきありがとうございます。履歴書をお持ちしました。」と言いながら両手で渡す。
- テーブルがある場合は、封筒から履歴書を出し、履歴書のみを渡す(指紋がつかないように気をつける)。
郵送の場合
郵送する場合は、履歴書が折れたり汚れたりしないよう、しっかりと準備することが大切です。
- 宛名は正式な会社名・担当者名を記入する。
- 封筒の裏面には、自分の住所・氏名を記入する。
- 速達・簡易書留を利用すると確実に届く。
- 郵送前に誤字脱字がないか、履歴書のコピーを取っておく。
- 履歴書の他に、簡単な「送付状(添え状)」を同封すると丁寧な印象になる。
送付状の例:
〇〇株式会社
人事採用担当 〇〇様拝啓
この度、貴社のアルバイト募集に応募させていただきたく、履歴書をお送りいたします。
お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。敬具
〇〇 高校
〇〇 太郎
〒123-4567
東京都〇〇区〇〇町1-2-3
TEL:090-1234-5678
履歴書の提出方法によって、印象が変わることもあります。
マナーを守り、丁寧な対応を心がけることで、良い印象を与えられるようにしましょう。
この記事のまとめ
- 履歴書は黒のボールペンで丁寧に書く
- 個人情報や学歴・職歴は正確に記入する
- 志望動機や自己PRでは具体的なエピソードを入れる
- 履歴書の写真は清潔感のあるものを選ぶ
- 手渡し・郵送時はマナーを守り、封筒の書き方に注意する
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