アルバイトで月収20万円の手取りは？税金・社会保険を詳しく解説

アルバイトで月収20万円の手取り額はいくら？

アルバイトで月収20万円を稼いだ場合、実際に手元に残る金額はどれくらいになるのでしょうか？

収入からは、所得税や住民税、社会保険料などが差し引かれます。これらの金額は条件によって変わるため、しっかり確認することが大切です。

ここでは、税金や社会保険料の計算方法を具体的に解説し、手取り額の目安を紹介します。

所得税・住民税の計算

アルバイトの収入が年間103万円を超えると、所得税の課税対象となります。月収20万円の場合、年収は約240万円になるため、所得税が発生します。

所得税の計算方法は、以下の通りです。

• 給与所得控除：収入240万円 × 40% – 10万円 = 86万円
• 課税所得：240万円 – 86万円 – 基礎控除48万円 = 106万円
• 所得税：106万円 × 5% = 5万3000円

さらに、住民税は年間約10%（所得割+均等割）がかかるため、約10万円前後になるでしょう。

社会保険の影響

月収20万円のアルバイトで社会保険に加入する条件は、以下のいずれかに該当する場合です。

• 週の労働時間が30時間以上である
• 勤務先が社会保険の適用事業所（従業員101人以上の企業）で、週20時間以上かつ月収8.8万円以上

社会保険（健康保険・厚生年金）に加入すると、給与から約15%（3万円前後）が差し引かれます。

これらを合計すると、手取り額はおおよそ16万円～17万円程度になると考えられます。

扶養を外れるとどうなる？

アルバイトで月収20万円を稼ぐと、年間の収入が240万円ほどになります。この場合、親の扶養から外れる可能性があるため、注意が必要です。

扶養を外れると、親の税負担が増えたり、自分自身が社会保険料を支払う必要が出てきます。どのラインで扶養から外れるのか、具体的に解説していきます。

親の扶養の範囲を超えた場合

税法上の扶養に関する主な基準は、以下の通りです。

• 年収103万円以下：所得税の扶養控除が適用され、親の税負担が軽くなる。
• 年収130万円未満：健康保険上の扶養に入れるため、社会保険料を支払わずに済む。
• 年収130万円以上：親の扶養から外れ、自分で国民健康保険や厚生年金に加入する必要がある。

月収20万円（年収240万円）の場合、これらの基準を大きく超えているため、親の税負担が増え、社会保険にも加入することになるでしょう。

税金・社会保険の負担が増えるケース

扶養を外れることで、以下のような負担が発生します。

• 親の扶養控除（最大38万円）が適用されなくなるため、親の所得税・住民税が増える。
• 自分自身が社会保険料（月3～4万円）を支払う必要がある。
• 場合によっては、国民年金にも加入する必要があり、月額16,000円程度の負担が発生する。

結果として、税金や社会保険料を差し引いた手取り額は、月16万円～17万円程度に落ち着くことになります。

アルバイトで月収20万円を稼ぐメリット・デメリット

アルバイトで月収20万円を稼ぐことには、収入が増えるメリットがありますが、その一方で税金や社会保険の負担が増えるデメリットもあります。

長時間労働や扶養の問題を考慮しながら、どのような影響があるのかを詳しく解説します。

収入が増えるメリット

月収20万円を稼ぐことで、以下のようなメリットがあります。

• 自由に使えるお金が増えるため、生活費や趣味、貯金などに余裕が持てる。
• フルタイム勤務で働けば、社会保険（健康保険・厚生年金）に加入できるため、将来の年金が増える。
• 働く経験を積むことで、スキルや責任感が身につく。

特に、将来のキャリアを考えたとき、アルバイトでも責任のある仕事を経験することは就職活動にもプラスになります。

税金・社会保険負担が増えるデメリット

一方で、月収20万円になると、以下のようなデメリットも発生します。

• 扶養を外れることで、税金や社会保険料の負担が増加する。
• 長時間働くことで、学業やプライベートの時間が減る可能性がある。
• アルバイトだけで生活する場合、昇給やキャリアアップの機会が少ない。

特に、フルタイム勤務で働く場合は、学業との両立や体調管理にも注意が必要です。

月収20万円を維持するためのポイント

アルバイトで月収20万円を安定して稼ぐためには、働き方の工夫が必要です。

時給や勤務時間の計算、掛け持ちバイトの活用など、効率的に稼ぐ方法を解説します。

時給・勤務時間の目安

月収20万円を稼ぐためには、時給×労働時間を計算し、適切なシフトを組む必要があります。

例えば、以下のような計算になります。

• 時給1,200円の場合 → 約167時間（1日8時間×21日）
• 時給1,500円の場合 → 約134時間（1日7時間×20日）

飲食業や接客業では、深夜勤務（22時以降）に時給が25%アップするため、効率的に稼ぎたい場合は深夜シフトを活用するのも一つの方法です。

掛け持ちバイトの活用

1つの職場で月20万円を稼ぐのが難しい場合、掛け持ちバイトを活用するのも有効です。

掛け持ちをする際のポイントは、以下の通りです。

• メインのバイトを決め、安定収入を確保する。
• 短時間で高時給の仕事（イベントスタッフ、夜間勤務など）を選ぶ。
• 勤務時間が重ならないように、スケジュール管理を徹底する。

複数の仕事をうまく組み合わせることで、効率的に稼ぐことが可能になります。

アルバイトで月収20万円の手取りまとめ

アルバイトで月収20万円を稼ぐと、手取り額は約16万円～17万円になります。

これは、所得税・住民税・社会保険料が控除されるためです。特に、扶養から外れると負担が増えるため、注意が必要です。

この記事のポイントをまとめると、以下の通りです。

• 月収20万円のアルバイトの手取りは約16万円～17万円。
• 扶養を外れると、親の税負担増加＆社会保険加入の可能性あり。
• 効率よく稼ぐには、時給の高いバイトや掛け持ちを活用する。

月収20万円を目指す場合は、手取り額の計算や、税金・社会保険の影響をしっかり把握しておくことが重要です。

自分のライフスタイルに合った働き方を選び、無理のない範囲で収入を増やしていきましょう！